これは、阿弥陀経の一節です。
(順番は違っているかも…)
よく、結婚式で「あなた色に染まる!」とか「ふたりで白いキャンパスに色を塗って!」などのスピーチが言われてますよね。…この題材のことばは、僧侶である父が仲人した時のスピーチの一節だったのですが、傍観者の一人として出席していた私はひどく感銘を受け、好きな言葉の一つとして脳裏に焼き付いたものです。
人は誰でも生まれながらにして、それぞれ色の違うひとつの玉を握っていると言われています。
生命は個々別々で生まれてきますよね。その個々によって血縁、環境、性格などの色々なものが違うように、どれ一つとして同じ色の玉を持っている筈がないのです。
「あなた色に染まる」とか「力を合わせて色を塗る」とか、前者の場合は、どちらかひとりが自分の個性を殺してしまう…明らかに無理が生じる生き方です。
後者の場合は、一見素敵な言葉ですが、そういつでも何処でも仲の良い夫婦はいません。時には喧嘩したり、時には相手の事が疎ましく思ったり…人間ですので何でも完璧な人はいないのです。
そうなれば、何でも一緒に…というのは難しくなりますね。
題材の意味、読んで字の如しなんですが、白色は白く光れ、赤色は赤く光れ・・・・・・要は『自分の持っている玉の色を、いかにして輝かせていくか!』なんです。
勿論、ある程度は自分で磨いていかないと魅力も何もないのですが…お互いがお互いの玉を磨き合い、自分の色の玉を輝かせていくのです。
ガラス玉で終わるのか、ダイヤモンドのように輝く宝石になるのか …その人の磨き方次第ですね。
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