2009年3月31日火曜日

 *いのちの不思議*

   輪廻生まれ変わり・・・
 
みなさんは、こう言ったものを信じますか?
 私は信じられない訳ではないが、別に深くも考えてはいなかった。
…そう、この出来事が起こるまでは…
  私の父は住職をしていた。なので当然私は寺の娘となる。
 …このネーミングの由来も  坊さんの子→ぼんさんの子→『ぼん子』と、小学校の時のあだ名を横文字に bonco と、アレンジしたものだ。
 話が反れてしまった (反省)

 もう、8年前になるのか…僧侶の頂点になったと言う経験を持つ父は、ちょっとした田舎の有名人だった。その父が亡くなろうとしている正にその時間、弟のお嫁ちゃんに陣痛がやってきた。
 既に二人の女の子を持ち、今回三人目を出産しようかとしているその時間。
…勿論、お互いに(付き添っている母と弟)相手がどんな容態なのか知るはずもなく、それぞれ違った病院、病室で…ひとりは現世に別れを、ひとりは現世に新たな命を送りだそうとしていた。
 出産予定は一週間先、父の容態は急変…母はこの急変を連絡しようとしていたが、弟夫婦は病院へ行って捉まらず、ようやく電話が来て「男の子が生まれた!」と言う報告の時は召されたところだった。

 そう、殆ど同時刻に…孫と祖父の“いのち”が入れ替わったのだ。

…人の死は辛い。まして肉親だったらその辛さも計り知れない事だろう。そう、その筈なのだが…?勿論、父の死の報告を受けた時は呆然として信じられないくらいショックを受けた。
後から悲しみと辛さは来るものなのだが…?何故?そんなに悲しくない?

 ひとつは80年近く自分中心に生きていた人で、精一杯の人生を送られた、ある意味、本望だっただろう。と言う、気持ちもあったからだと思う。
 だけど、一番大きいのは新たな命の芽生え…ですね。

 檀家の皆さんは「ご隠げさんの生まれ変わりたい!こん寺の後継ぎにまた生まれて来たとよ!」と、 (因みに九州の福岡県) 
 父が居た病院の先生も、「こんなケースは初めてです。本当にあるものなんですね。」とおっしゃって、びっくりされていました。

 *~*人の命と言うのは、死をも乗り越えられる不思議な力を持っているものなんですね。 *~* 

 お葬式は普通悲しむべきものなのですが、父の葬式は笑いさえあった楽しい?(少々不謹慎ですが)お葬式でした。

2 件のコメント:

  1. あら?
    昨日コメント入れたのに、なぜか載っていない。。。
    なんか違うことしちゃったのね。すみません。

    ブログ開設おめでとうございます。
    いろいろバタバタとお忙しいでしょうに、すごいです!

    お父様の他界と弟さんのお子さんの誕生が同じだなんて、「生まれ変わり」と思わない人はそういないでしょうね。

    私も生命の誕生や前世や輪廻などの神秘にはとても興味があるので、そう思わずにはいられません。

    時々覗きに来させてもらいますね。

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  2. めぐさん

    記念すべき一人目のコメントです♪
    有難うございました。

    そうですね、ただ甥っ子の誕生日がおじいちゃんの命日なので、その日は精進料理しか食べられません。
    それにおじいちゃんが偉大な経歴を持っているので、檀家のみんなは同じように期待しているんじゃないかと…プレッシャーが掛かってしまって可哀そうな一面もあります。

    …お互いに再出発で、最初は辛い事も多いかと思いますが、きっと自分の進むべき道が見つかりますよ。

    目標持って生きましょうね。

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