2009年4月9日木曜日

*不思議体験:短編集*

  ***あれっ?おじさんって***



 あれは、23~4歳の頃だったかなぁ?

 昼前だったから…昼食の材料を買いに行く為に、自転車でお店に向かった。家からさほど遠くない?と言うか、ご近所の家に差し掛かると、畑に腰をおろしてトマトの出来具合を見ていたおじさんがいた。

いつもの光景だった。…おじさんに、「こんにちは~!」と、元気いっぱいの声で挨拶をした。

 おじさんも、声こそ聞こえなかったが、かぶっていた麦わら帽子を脱いで頭を下げてくれた。



 何となく気持ちのいい日だった。そのまま行き過ぎてふと考えてみると…
あれっ?あのおじさんって…確か半年前に亡くなられたはず…。

 慌てて振り返ってみると、もうおじさんの姿は無かった。





・・・・・・ここで一応言っておきます。『私は霊感というものは持ち合わせて居りません。』…なので、怖い思いや恐ろしい体験は一切した事がありません。

 ただ…「あれっ?」とか、「何だったのだろう?」とか、後で考えると「不思議だなぁ~」と言った具合の体験は多々有ります。…本人が〈ボ~ぉっ〉としているので、恐怖に感じていないのかも知れませんが…




 *** 黒い影 ***

 あれは、正月…元旦那の実家に一家で泊まりに行った夜中の事だった。
一家5人が一部屋でずら~と並んで寝ていたのだが、ふと横を向くと…長男が寝ている枕元でジーっと長男の顔を覗いている女性の黒い影があった。

 その影の顔が少しずつ長男から離れて行くと、黒猫?(影だから黒いのだが…)に変身して押し入れの襖に消えて行った。

 

*** 異次元? ***

 中学生の頃だったかな?階段を上がってすぐの部屋が私の部屋だったのだが…その部屋の押し入れの天井の一枚は取り外し出来るようになっていた。ある日、意を決して懐中電灯を持って天井裏の探検を試みた。

 ミシッ、ミシッといわせながら慎重に歩いて行くと、畳半畳くらいの大きさで光が射しているところが有った。そこから下を覗くと、階段が見えた。「ここは階段の上だったのか。」と、納得して自分の部屋に戻った。

 暫くして下に用事が有ったので、降りようとしてふと上を見上げると…畳半畳の大きさの穴?は何処にも無い!天井裏からはっきりと階段が見えていたのに、半畳もある大きさなので分からないはずはないのだが…やはり天井は塞がっている

 また日を改めて、天井裏に上った。やはり、半畳ぐらいの大きさの明かりが射していて、階段がはっきり見えている。…その時、姉が私を呼ぶ声がした。「は~い!」と返事をして下に降りて見上げてみるが、穴は無い。ふと、姉を見ると…姉は不思議な顔をしていた。

「ねえ、さっきどこから返事したの?」

「えっ!二階からだけど?」

「うそ、あんたの声…耳元で聞こえた。」

「・・・・・・」

もし、天井裏の穴からロープを垂らして階段に降りていたなら…そこは異次元の世界だったかも知れない。

2 件のコメント:

  1. ぼん子さんの日記とっても面白い(表現が適切でなかったすみません)です。
    いつも先へ先へと読みたい気持ちが焦ってしまって。。。

    このところいろんなことで眠りが浅く早く起きるので、朝一にするのはパソコンを立ち上げ、この日記を読むのが楽しみになっています。

    これからも楽しみにしています(^^)

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  2. めぐさん、

    いや~ぁ、有難うございます。
    “面白い”…この表現、大歓迎ですよ。

    だけど、全部事実の話なんですよ。…私には霊感は無いんだけれど、こういった『不思議な体験をする役回り』になっているんでしょうかね。

    次もガンバって書きますね。

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